最近話題の本、「フリーランスで行こう!」を読んでみたので、漫画家視点でレビューしてみるよ!
少年時代からフリーランス的な働き方にあこがれ、14年前にイラストレーターとして独立した筆者の、
会社員から独立するまで、独立してからの仕事の取り方、お金や法律の問題、海外移住など、
その悲喜こもごもをあますことなくマンガで紹介しています。
Amazonから一部抜粋

目次
まず内容以前に絵がすごい
この本は漫画ですが、作者の高田ゲンキさんの本職はイラストレーターなんですね。
漫画が始まって最初の見開きがいきなりこれ⬇︎で、控えめに言って度肝を抜かれましたね。
なんだこりゃ!すごい!
最近バタバタしててようやく読み始めた 「フリーランスでいこう!」早速絵のクオリティがやばい やばすぎる
作者の @Genki119 さん、なんと今日結婚記念日とのこと!おめでとうございます🎉 pic.twitter.com/zsltv9T3uW— ふっくらボリサット🍤いろいろ連載中 (@fukkurabo) September 9, 2018
自分も最近コンスタントに漫画を量産するようになって改めて実感してるけど、
漫画描くのってとっても手間がかかるんですよ。特に背景!!
パースって何???美味しいの???
このつぶやきにご本人が返信をくれました。
ふっくらボリサットさん @fukkurabo がこちらのツイート(https://t.co/BeX7CFPnNV)で褒めてくれた『フリーランスで行こう!』最初のページの見開きの画像がこちらです。もうとにかく、イラストレーターが描いたマンガとして、内容だけじゃなくて作画も恥ずかしくないものにしたい一心で描きました。 pic.twitter.com/xjI2G9zT4l
— 高田ゲンキ@『フリーランスで行こう!』発売中! (@Genki119) September 11, 2018
この背景、クリスタ(っていうお絵かきソフト)で描いてるんだってさ〜〜〜〜
私も同じソフト使ってるはずなんですけど……
精進しまっす!!!
フリーランスは営業に力を入れてお仕事もらおう!って話に完全同意した
ゲンキさんがフリーランスになりたての時期、「まったく仕事が来ない!」って状況の中で、バーのマスターに「営業を本気でやってないんじゃない?」って言われてハッとするシーンがあるんですけど、これ本当にそうだなと思いました。
イラストレーターや漫画家に限らず、クリエイターって「営業力」が弱い(もしくは押しが弱い)人、多い気がするんですよ過去の私も含めて!「良い作品を地道につくっていれば、仕事はあとからついてくる」って思ってたりする人が多い。
もちろんそういうこともあるんだけど。
でも、やっぱり仕事がほしければ「仕事ください。私は◯◯とか◯◯描けます!」って手を上げるべきだと思うのね。
そういう営業マインドを大切にした方が収益が安定してむしろ作品に集中できるから!
フリーランスの営業の仕方
ゲンキさんもマスターに言われて素直に営業を本腰いれて始めるんだけど、その方法が面白かったです。
- 本屋に行く
- 自分のイラストの作風に合いそうな雑誌とか媒体をピックアップ
- 本の奥付(編集部の情報が記載されてるページ)の情報を携帯で自分のパソコンに送信
- 3でできた顧客リストに片っ端から電話&メール営業をかける
面白くない?特に2の段階で、やりたくない系の仕事をある程度ふるいにかけられそうで、それが賢いなぁ〜と思ったポイントです。これは駆け出し漫画家の私でも真似できそうだ!
営業先で天国と地獄を味わう話
ゲンキさんはアポをバンバン取って出版社の担当さんに直接営業していくんですが、一つ目の会社でポートフォリオを見せた時、
「イラストレーターやめた方がいいですよ」
「高田さん程度の絵はパソコンをそこそこ使えれば誰でも描けてしまう程度のもの」と
ズタボロに批判されてしまいます。
そして「本当のイラストが描けるようになったらまた来なさい!」とまで言われて、
ショックを受けたゲンキさんは「フリーランスになったのは間違いだったのかも…」と絶望の淵に!
でも二件目の出版社では「高田さんのようなイラストレーターをまさに求めていたんですよ!」と絶賛され、
その場で受注。
三件目でも「いいじゃないですか!」と褒められて受注。
…この話、学べるポイントがめっちゃあるなって思った!
ふっくらが思ったことは、
自分の作風に理解を示す人もいれば、そうでない人もいるので、「相性の良い会社や担当さんに出会うまで旅する」ことが大事だなと。
だって、1件目でズタボロにされて「イラストレーターとして本質的に自分はダメだ」と思って家に帰ってしまってたら、
今の高田ゲンキさんは存在しなかったかもしれないわけですよ。
だから絵の実力どうこうよりも、めげずに2件目に行ったことがマジリスペクト〜!と思ったよ。
漫画家ふっくらボリサットの営業の仕方
ちなみにふっくらは海外在住な事もあって出版社に直接漫画の原稿を持っていったことはなくて、
お仕事の話のきっかけは割とtwitterだったり、noteにアップした漫画を出版社の編集者さんが目にしてご連絡いただいたり、という感じです。
あ、バンコクのフリーペーパーDACOさんにイラストと漫画を乗っけてもらったきっかけは、
誌上でライター募集をしてたのに応募したからです。
あと、漫画のコンペに積極的に参加したりしました。
私の場合、note✕FROGGYさんのお金マンガ大賞に応募した「お金は人を変えてしまうのか」です。たとえ受賞しなかったとしてもtwitterとかSNSで発表すれば何かしらの反響が返ってくるし!
大丈夫大丈夫〜という軽い気持ちで挑戦しました。(おかげさまで賞をいただきましたが!)
いい感じの落書きをtwitterにアップしたり、「こんなことあったよ」とか漫画と関係ないツイートもバンバンしてます。
RT
全然関係ないんだけど、私の右おっぱいはミランダ、左おっぱいはジュライという名前がついています pic.twitter.com/mwLpNQOsQR— ふっくらボリサット🍤いろいろ連載中 (@fukkurabo) August 29, 2018
過去作品はどんどん再アップしてリサイクルしたり。
webはサイクルが早いのでどんどんアップしていかないとどんどん忘れ去られちゃうんですよね
web上のアウトプットももちろん大事だけど、
この本を読んで直接営業にすんごく興味が湧いています…!
一時帰国の時にタイミングを合わせて挑戦したいな!
東京から大阪→ベルリンに移住した話も共感した
その後、ゲンキさんは結婚して奥さんもイラストレーターとして二人三脚で頑張っていくんだけど、東日本大震災がきっかけで東京から大阪に移住するのね。その時、
住んでる場所が変わっても仕事は減らない!(むしろ大阪で受注して仕事が増えた)
と気づき、「だったら海外移住しちゃおう」と決心するんだけど、ここも分かりみが深かったポイント!
ふっくらもタイで起業した夫のサミ太郎と海外に5年ほど住んでるんだけど、漫画家も住んでる場所はあまり関係ないです。
むしろタイに住んでることを生かして「ふっくらタイ移住」っていうマンガをサイゾーウーマンさんで連載してます笑
本の中にも「フリーランス✕移動生活は最強かも」って台詞があって、私もそうかも〜って思いました。
漫画描くっていう作業は本当に楽しいし大好きなので、
これでもっとがっつり稼げるようにマネタイズ頑張りたいな〜〜
「フリーランスで行こう!」レビューまとめ
フリーランスや起業に興味のある人、特にクリエイティブ系の人に超おすすめだよ!
やっぱり成功事例を見ると「私もできるかも!」って思えるじゃない?
この根拠のない自信てプライスレスだと思うのね。
プライスレスなものがkindleで1280円。実質タダかよ
興味持った方は、下に貼ったリンクから購入してくれると超うれしい♡
コメントを残す